ウィンちゃん

かずみを手助けする
トラストウィンの守り神

スーさん

かずみに投資をしてくれた福の神


舞台は、茨城のとあるホテル「トラストウィン」
「かずみ」はつぶれる寸前のレジャーホテルを「スーさん」の協力を得て買い取りました。
当然、購入時の収支はマイナスのホテル・・・・
さて、どのように売上をあげていくか!
このホテルを舞台に、コンサルタント「かずみ」が実験を繰り返しながら奮闘する
ハラハラドキドキ、ワクワクの物語がはじまります。


ヤラナイカンパニー
(のっぴー、チビボス、ぼけっちょ)

言い訳ばかりで、動きがにぶいホテル関連業者


だいち

ホテル「トラストウィン」の支配人
まじめで働きもの

かずみ

ホテル「トラストウィン」のオーナー
ホテルの再生に奮闘するコンサルタント

ホテル「トラストウィン」(旧ホテルS)

ダメキング

きたないところ、悪いことが大好きな
ホテルに住み着く悪魔

ホテル「トラストウィン」(購入時 「ホテルS」、購入後に名称変更) 22室
茨城県笠間市笠間 MAP→
平成22年7月30日(金)残代金決済・引き渡しを受ける
■売買代金:3600万円(消費税込)
■平成22年度評価額: 
●土地:約1830万円(非線引区域、面積:約1000坪)
●建物:約9520万円(鉄筋コンクリート造、3階建、平成1年建築、延床面積:約324坪)
※購入時 一室当たり月売上:約10万円

当サイトに関するお問い合わせ
(株)ハート・トラストウィン
〒160-0023 東京都新宿区西新宿3-1-2 HAP西新宿ビル5階
TEL.03-5909-5920/FAX.03-5909-5542

原作:山内和美/(株)ハート・トラストウィン代表
構成:川島徹/(株)モバート代表

※当サイト内の文章、写真、イラストの無断使用はお断りします。


第9話 食事無料サービス

たいていのラブホテルでは、毎月、売上目標を立てます。ホテル「トラストウィン」でも、毎月月末になると、次月の目標を掲げます。目標になる数字は、じつは詳細なデータ分析とかに基づくものではなく、どちらかと言えば、勘(かん)みたいなものです。「今月はここまでがんばれたよね。だったら、来月はもうちょっとがんばれるよね」あるいは、「今月はだめだったね。だからこそ来月は、達成したいよね。じゃあ、現実的に達成できる数字にして、ハードル下げておきましょうか。」そんなふうにして、目標数字は掲げられます。
勢いがある時には高めの数字も向上心で超えられますが、スランプの時に目標ばかり高いとモチベーションが下がってしまう、そんな人間の心理も踏まえて、目標というのは立てられているわけです。

この目標数字を達成するために、「平日は何組、休日は何組、くらいを平均にしていかなくてはならないか」というような細部に落とし込んで、毎週、毎日の売上を意識します。

この売上を作っていくという感覚が重要です。昨年のデータと比較しながら、今月はこの調子でいけば、目標が達成できるかどうか、常に気にしているくらいで丁度いいです。

そうした仕事をするのが、オーナー(経営者)であり、マネージャー(店長)です。

とくにマネージャー(店長)は、日々、お客様に向き合っているので、売上をつくるために、具体的に何をしなければならないのかが見えているものです。(見えていなくてはなりません)

食事無料

かずみ

「だいちさん、トラストウィンは、平日の宿泊が弱いですよね。なんとかしたいわ」

だいち

「そうですね。……平日宿泊のお客様には、食事を無料で付けてみたいと思いますが、いかがでしょう」

かずみ

「いいアイデアだと思うわ」

だいち

「平日の宿泊のお客様には、トラストウィンの食事メニューの中からご希望のものを2品、無料でご提供させていただきましょうか」

かずみ

「いいわね。それやってみましょう」


平日、宿泊でチェックインいただいたら、食事メニューから2品お好きな物をお選びいただけるようにしました。
ところが、平日の宿泊数も一向に改善される兆しが見えません。

かずみ

「平日の宿泊、これが課題よね……、食事サービスの評判はどうだったのかしら?」

だいち

「かずみさん、それが、あんまり利用されていないんですよ。夜9時までにチェックインしたお客様限定ですので、サービスとして弱いんじゃないかと。」

かずみ

「夜9時までに限定していたのね。なぜかしら?」

だいち

「早めに宿泊のお客様を獲得したかったということもあります。また、9時を過ぎると、休憩のお客様と宿泊のお客様の入れ替わりが多くなります。急にバタバタしますよね。フロントも忙しくなります。だから、その前の時間帯なら、やりやすかったからです。」

かずみ

「そうよね。よくわかります。その通りよね。」

だいち

「でも、けっきょくお客様に利用されないサービスなら、やる意味があまりなかったということです。」

かずみ

「うーん……」

だいち

「夜11時半まで、食事の無料サービスを延長してみたいです。」

かずみ

「そうね。賛成! そうしてみてください。」

こうして、「トラストウイン」の平日宿泊の特典は、夜11時半までに注文いただいた場合は、食事2品を無料サービスさせていただくことになりました。

ダメキング

ラブホテル経営・運営は、『トライ&エラー』の積み重ねです。こんな小さなところまで、『トライ&エラー』を繰り返していくことで、ラブホテルの売上というのはつくられていくものです。

「日々の運営で手いっぱいだから」とか「小さなことだから」とか、と言い訳し、見過ごしたり、先送りしたりしているうちに、本来ならもっと売り上がるはずの売上がどん詰まりになってしまうのです。とっても、こわいことですね。

毎日の業務をこなすだけで、精一杯、ちょっと気になることもあるけど知らぬふり、そんなふうになってしまうと、ほら、そこに、ダメキングが!!


2011.9.8


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※この物語は、事実をもとにしていますが、
一部内容を変更している箇所もあります。
フィクション(創作)です。


水戸のラブホテル「トラストウィン」

トライ&エラー記録版